長いブランクからの社会復帰をするときには、特に男性の場合、職種によらず大変大きなハードルとなるようです。長く仕事から離れていたことにより、働く勘も鈍ってしまいますし、体力も低下していることがあります。しかも、休職中に単調な生活を送っている場合は、仕事を通して得られる刺激的な出来事を体験できないばかりか、コミュニケーション能力さえも衰えさせてしまっている可能性があるからです。
社会に出て働くときには、円滑な人間関係やチームワークが最も重要になるので、これらの機会を失っていると新たに仕事先を探そうとするときに、マイナス要素となってしまいます。そのため、ブランクの克服に苦労する人が多いのです。
そこで、その様な場合は無理をして正社員のような立場で社会復帰を果たすことを忘れてみてはどうでしょう。そして、まずパートや派遣等で社会の空気や流れに自分を慣らしてゆくの方法を選んでみると良いかもしれません。また、非正規雇用の求人でも難しいと感じた場合は、職業訓練や専門学校に応募してみたり、あるいは人間関係を深めるために、希望する職種と関連したボランティアから始めてみるという方法もあります。
いずれにせよ、少しづつでも社会の人間関係に慣れ、そのスピードや刺激に負けない精神力と体力、コミュニケーション力を取り戻すのが先決でしょう。また、ブランクを問わないような業界に注目してみるのもおすすめです。焦って無謀な転職をしてしまうと、後々後悔することにもなりかねないので、ブランクを乗り越えるときにはじっくり腰を据えて、無理のない方法で社会復帰を目指しましょう。